Dear J

愛を伝えたいだとか

元カレに顔が似ている俳優の現場に通っていた話


7月17日配信の『佐野飯』にて。

さのが「元カレに顔似てる」というコメントを読み「未練タラタラやないかい!」とつっこんでいるのをみて、わたしもそんな時代があったなぁ…と懐かしくなったので、前の記事に出てくる元カレに似ている俳優を追っていた2年弱の思い出を振り返ります。

2019年1月11日。彼氏と別れて10日。

じぶん以外全員昭和生まれのおじさんしかいない職場の新年会。

気管支が弱くタバコの煙が苦手で、アルコールアレルギーでお酒が一滴ものめない、失恋して10日目のオンナにとって居酒屋は、職場の飲み会は地獄である。

上司のグラスが半分を切ったらハイボールを追加するという下っ端仕事を放棄し、隣に座ったおじさんの「別にやれとは言わないけど、女の子は取り分けとかできた方がモテるよ」「女の子はにこにこしていた方がかわいいよ」という遠回しの嫌味を無視しながら、向かい側の壁に取り付られたテレビを眺めていると、そこには映画『チワワちゃん』の宣伝で門脇麦ちゃんとバラエティ番組*1に出演する成田凌くんの姿が。なんとなく元カレに似ている。

そういえば付き合っていた頃に「きょう事務の女の子に『成田凌に似てますね』って言われちゃった」なんて言ってたっけ?と思い出してセンチメンタルになったところで、このつまらない飲み会もお開きになり、二次会に参加しないわたしは帰宅。

家に帰っても特にやることもなく、暇つぶしに「成田凌」と検索してみる。やっぱりなんとなく似ている。*2

それだけで「めちゃくちゃ会いたい」と思ったわけではないけど、なんとなく生でみたいと思った。

映像作品がメインの俳優はアイドル売りでもしていないかぎり〈ファン〉はいても〈おたく〉はほとんどいない。公演直前でもチケットは余裕で買えてしまう。そして、わたしはフラレたばかりで、推し(栗原吾郎くん)はほとんど活動停止状態。友達に会う気にもなれず、休日はすべて空いている、ということで『チワワちゃん』の舞台挨拶を購入したのがすべてのはじまり。

成田凌くんのファンはセクハラじみた妄想を垂れ流すだけの一般女子と成田凌出演作品を追っていれば映画通ぶれると思っている大学生が9割。残りの1割も出演作品をゆる〜く追っているくらいのひとがほとんどで、現場にくるおたくは20人もいない。つまりなにが言いたいかというと、共演者がよっぽど人気でなければチケットはまず外れないし、当日なにも知らない一般人が映画館でチケットを購入して偶然舞台挨拶に参加できてしまう。*3がんばらなくても発売日に買えば5列以内。チケ発と同時に買えば余裕で最前がとれる。そういう世界なのだ。

この「なにもがんばらなくても会える」「わたしも別にめちゃくちゃ会いたいわけではない」というハードルの低さが居心地よく、2019年の『チワワちゃん』から2020年のコロナで現場がなくなるまで*4の1年ちょっと現場に通っていました。



まず、2019年上半期。

0205 1835 チワワちゃん舞台挨拶@渋谷HUMAXシネマ
0205 2050 チワワちゃん舞台挨拶@渋谷HUMAXシネマ
0420 0930 愛がなんだ舞台挨拶@テアトル新宿
0420 1240 愛がなんだ舞台挨拶@テアトル新宿
0420 1430 愛がなんだ舞台挨拶@CINE QUINTO
0424 1830 さよならくちびる完成披露@TOHOシネマズ新宿
0430 1820 愛がなんだ 舞台挨拶@テアトル新宿
0531 1745 さよならくちびる舞台挨拶@TOHOシネマズ渋谷
0531 1800 さよならくちびる舞台挨拶@TOHOシネマズ新宿
0531 1840 さよならくちびる舞台挨拶@TOHOシネマズ新宿
0531 2050 さよならくちびる舞台挨拶@TOHOシネマズ渋谷
0613 1800 さよならくちびる舞台挨拶@TジョイPRINCE品川

仕事でいけなかった『愛がなんだ』の先行上映以外は行ったのかな?ほぼ全部最前でした。いまじゃみていないひとはいないと言っても過言ではない大人気映画『愛がなんだ』も公開初日舞台挨拶は余裕で最前とれたけど、公開以降は一般上映すらチケットがとれないほどの大人気で公開後の舞台挨拶は立ち見とかも出てた気がする。世間で遊び人と噂されているなりたさんが平成最後の日に今泉監督を飲みに誘ってフラレていたのもおもしろかった。平成最後だからって西野カナのグッズT*5に生まれ年(1993)と日の丸が縫いつけられたGジャン着てるのもおかしいし、パブリックイメージと違いすぎる。


2019年7月25日 18:30
人間失格 太宰治と3人の女達 ジャパンプレミア


始発で並んで最前(立ち位置0ズレ)をゲットした舞台挨拶。
前日遅くに『さよならくちびる』の監督舞台挨拶&サイン会があって帰宅が0時すぎだったのに始発で並んでチケット引換え→仕事→舞台挨拶という鬼のようなスケジュール。シンプルにばか。


2019年10月24日 18:15
カツベン!独占披露試写会×フォトセッション


ホットペッパー主催。ホットペッパーがザワ*6のイベントをやっていたときに「今後やってほしいイベント:成田凌くんに関するイベント(成田凌くんに会いたいです)」と書いて応募していたので「『HiGH&LOW THE WORST』イベント応募の際にお願いした成田凌くんのイベントをこんなにはやく実現してくださってとってもうれしいです。これはわたしのためのイベントだと言っても過言ではないと思います」とイキリ倒したら当選したイベント。公式が言うには倍率220倍だったとか。

しかも、当選メールに記載されていた会場の場所がわかりにくくて受付開始30分前に最寄り駅に着くようにしたら、じぶんでも拍子抜けするほど簡単に辿り着いてしまい*7会場一番乗りで座席選び放題。さらに入場時に配布された参加証(?)に🌶マークが入っていたので、フォトセッションも最前+なりたさんのお隣というとんでもない強運を発揮した神イベでした。


2019年10月31日
東京国際映画祭 カツベン!レッドカーペット


人生初レッドカーペット。山中柔太朗並に声が小さいうえに話す速度もはやくないので、奇跡的にサインもらえたらいいかなぁ…くらいのきもちだったけど、最前だったおかげで(?)握手もサインもツーショももらえました。いぇい!

※いくらなんでも写真へたすぎない?


2020年2月2日
ヨコハマ映画祭

受賞者に直接お花が渡せる映画祭。それなのにお花を用意していないことに前日の深夜に気づいたわたしは「花屋 深夜」と検索して出てきた花屋を探すために末広町を駆け回って花束を用意しましたが、会場近くにお花屋さんはたくさんあるし、休憩中に中抜けできるので、これを読んでいるみなさんは深夜に末広町を駆け回る必要はありません。現地で調達しましょう。*8


(なりたさんのすきな花がわからなかったので《永遠の幸福》を願って青いカーネーションとかすみ草にした)

なりたさん、あきらかにじぶんのファンじゃないミーハー層*9は流れ作業的に受け取ってたけど、手のこんだ花束やプレゼントを持っていて、あきらかにじぶんのファンだとわかるひとには真っ直ぐ目をみて「ありがとう」と伝えていたのがなんていうかグッときて印象に残ってる。良くも悪くも素直だからアイドル扱いしてくるおたくと馴れ馴れしいミーハー層にはわかりやすく冷たかったりするけど、ふつうにしてればすごいやさしいよね。


2020年2月11日
キネマ旬報 ベストテン 授賞式


参加方法は招待枠を当てるか入場券付きの『キネマ旬報』を購入するかのどちらか。招待枠は受賞者発表前に締め切られてしまうので、基本的にはキネ旬を買って参加することになるのかな。熱狂的なファンの多い俳優やじゃにーずがいたりすると入場券付きのキネ旬が手に入らなかったりもするみたいだけど、このときはオンラインサイトでふつうに買えました。

こういう映画賞を複数行ってわかったのは、どこも基本的に始発で並んで映画1〜2本みてから授賞式という超長丁場で休むときに休まないとしんどいってこと。折りたたみイスとブランケットやカイロなどの防寒グッズはマスト。エアネックピローがあると尚良しという感じ。あと、座席確保して一旦抜けるときは座席にじぶんの荷物を置いた状態で座席番号と荷物がうつるように写真を撮っておかないと座席を奪われたりもする。意外と戦場。


追ってて印象的だったのはこの辺かな?11月は滝口幸広くんが急逝したこともあり、元々ボロボロだったメンタルがズタズタになってしまい、滝口くんが亡くなる前にあった現場*10以外は全部*11干して、12月にいたってはもう最初からチケットとらずに引きこもってたけど、年明け一発目のスマホ完成披露試写に撮影のときから仲良くしてくれていた千葉雄大くんファンのお友達が誘ってくれて、それ以降の現場はコロナで中止になるまでほぼ全部*12参加できたからよかった。



ここに書いてない現場含めて、ほんとにね、なりたさんの現場ぜ〜〜〜んぶたのしかったんだよね!

世間では「酒癖が悪い」「女癖が悪い」と噂され、くずだなんだと言われているけど、実際のなりたさんは昼間に『愛がなんだ』を撮影して、夜に『スマホを落としただけなのに』を撮影しながら休憩中に『さよならくちびる』の撮影準備のためにギターの練習をしたり、活動弁士の役作りのために何ヶ月も禁煙したり。意外にも仕事熱心でまじめだし、出てくる恋愛エピソードも全部一途*13で、ファンにもスタッフにも気さくでやさしいうえにおもしろいし、まぁ多少ひととして心配な部分はあるけど(笑)ほんとに気のいい兄ちゃんなんだよなぁ。

なりたさんのおかげで〈映画鑑賞〉っていう新しい趣味もできて、気づいたら元カレへの未練も消えて、毎日はっぴーです!

まだ『ホムンクルス』と『ちょっと思い出しただけ』みてないからみなきゃ。ひさしぶりになりたさんにも会いたいなぁ。主演映画『コンビニエンス・ストーリー』はちゃんと公開初日にみにいきます…!

*1:『沸騰ワード』

*2:目元は北村匠海くんか飯島寛騎(簡単に言うと目が死んでるということ)、口元は超特急のタカシやでの方が似ているし、細かく言うと顔自体は限りなくタカシで、雰囲気は匠海くんだけど、その三人については知りすぎていて、いまさら元カレには重ねられなかったのだと思う

*3:『チワワちゃん』舞台挨拶@渋谷HUMAXシネマ

*4:さのに出会うまで

*5:西野カナが〈平成〉の元号を手にしているTシャツ

*6:HiGH&LOW THE WORST

*7:階が違うだけでキュウレンでしぬほど通っていたビルだった

*8:このご時世だからいまもう渡せないのかな?

*9:板チョコにメッセージ書いて渡してるJKとか

*10:学祭

*11:TAMA映画祭授賞式、カツベン!先行上映会、メンノンカフェトークショー×2、TAMA映画祭トークショー

*12:映コン以外

*13:高校三年間ずっとおなじ女の子とお付き合いしていて、その子のために他の女の子と口を聞かないようにしていたとか