Dear J

愛を伝えたいだとか

君にズッキュンキュン


山中柔太朗くんをすきになってきょうでちょうど二年ということで、すきになったきっかけやこの一年で印象に残っていることなどを振り返ってみたいと思う。


 * * *


わたしがじゅうくんをすきになったのは二年前のきょう。

2022年2月20日

『たこ』というインスタライブをみたことがきっかけだった。

当時のM!LKはさのを筆頭に個人Instagramのフォロワー数を増やすことに力を入れており、毎日、誰かしらがインスタライブを行っていた。それらをすべてチェックするほど熱心に応援していたわけではないけど、2020年の夏頃からなんとなくM!LKがすきだったわたしは時間が合えばその配信をたまに覗いたりしていた。

とはいえ、はっきり興味があったのはさのだけ*1で、他のメンバー─特に大人しくて存在感の薄いじゅうくんには正直あまり興味がなかった。じゅうくんのアカウントをフォローしたのもこの配信の二日前とかだったと思う。フォローした理由も「じゅうくんがインスタライブのコメント制限をしていたため、じゅうくんのアカウントをフォローしないとコラボ機能を利用してライブ配信に参加している他のメンバーにコメントができなかったから」だ。

だから、2月20日にじゅうくんの配信を見ようと思った理由も特にない。ただ、仕事終わりに届いた[@jyutaro_milkさんがライブ配信を開始しました]の文字を見て、なんとなくその通知をタップしてみただけだった。


この日の配信は『たこ』というタイトル通り、たこ焼きを作る配信らしく、机の上にはたこ焼き器、ボウル、泡立て器など、たこ焼き作りに必要な調理器具と事前にキラリという個人ファンコミュニティ内で募集したらしい具材が揃えられ、主役であるたこはすでに一口大に切られていた。

しかし、なぜかたこ焼き粉の袋はあけられないし、はさみもない。そして、水よりも牛乳の方がうまいという信憑性の低い話を真に受け、なぜかその両方を割って(!)かき混ぜ、千切りキャベツを入れはじめる。

「そのキャベツじゃないんじゃない?えッ………?!やった?」「大阪人だけど、キャベツ入れたことない?対戦ありがとうございました」、さらにキラリでもコメントでも必要だと言われていた「ネギと紅生姜はまぁいいかなと思ってて、天かす?揚げ玉は見つからなかったから全部ない」というテキトーさ。

だけど、やる気がないわけでも、ふざけているわけでもないらしく「絶対やばいって言わないで!」「(配信のために)たこ焼き器買った!」と言いながらにこにこ機嫌よく生地をかき混ぜ続けている。

この時点でもう山中柔太朗という人間に興味津々だった。

たこ焼き器を買い、事前に必要な材料を調査し、配信開始前に調理器具や材料を机の上に並べる用意のよさやまじめさがありながら、言動はすべてテキトー。せっかく調べたのにたこの次に重要なネギ、紅生姜、揚げ玉を用意しない。変なひと。

かと思えば、しつこく流れてくる「プレート触ってみて?」という悪質なコメントをサラッと拾い「やばいこと言ってるひといるけど、大丈夫そ…?大丈夫そうですか?」とやんわり注意し、それでもやめないのを確認してから「ほんとにやったらどうします?僕が。それで火傷したら。ほんとに」としっかり注意する。完璧な対応。まだはたちになったばかりなのにしっかりしているな、と素直に感心した。

それから配信の途中でリーダーのじんとくんが参加すると「じんとくんがこなかったらほんとにひとりだった」と感謝の意を伝えながら、じんとくんがボケるたびに「これ無視でいいんだよね?無視ってこと?無視でいいんだよね?」「………」と雑にあしらい続ける。じゅうくんのこの気だるげギャルのような雰囲気もまたわたしのツボだった。


それから一週間。この配信を何度も見返し、この感想。

あの配信をみた日からきょうまで、わたしはずっとこのちょっと変わった男の子、山中柔太朗くんの虜である。


そして、この二年じゅうくんを追っていて気づいたことはじゅうくんはあまり多くは語らない男の子だということ。「〈凪〉のように静かに揺らめきながら、多彩な活動を通してカラフルな反射を魅せてくれるDOER」*2それがじゅうくんだった。

だけど、この一年、というか、ここ最近はプライベートでの出来事や最近ハマっていることを共有してくれたり、心の内や頭の中を前より少しだけ積極的にみせてくれるようになり、少しだけファンに心を開いてくれたのかな?と感じられる場面が増え、心の距離が縮まったように思えたのがうれしかったので、特に記憶に残っているエピソードをいくつか書き残しておこうと思う。


2023年8月2日 / インスタライブ

💬あしたも仕事でがんばれる一言
🤍がんばれ!でも、これよく言ってくださる方、多くて。ほんとにがんばれってきもちはあってさ、でも、なかなかむずい。なんて言うの?がんばれってきもち伝わってるのかなぁって握手会とかサイン会とか過ぎてっちゃうんだけど、みんな伝わってる?俺「がんばれ!」しかレパートリーないのよ。まじでがんばれ!まじでがんばれ!って思うけどさ、伝わってるかな?

💬ファイトは?
🤍なんか軽そうじゃない?みんななんて言ってほしいの?逆に俺が考えたときにすきな芸能人の方がいて「お仕事がんばれって言ってください」って俺が言ったとして「がんばれ!」まぁうれしいか……?

💬一緒にがんばろうって感じがいい
🤍たしかにな?「俺もがんばるからがんばろう」って言うときもあるよ。でもさ「俺もがんばるからがんばろう」って言われたとするじゃん?いや、お前ががんばるかはどうでもええってならん?なる可能性あるくね?お前ががんばるかはどうでもよくて。わたしを応援してほしいし…みたいになる可能性あるし、俺いろいろ考えすぎちゃうんだよね。だから、パッと言葉が出てこないんだよ。ごめんな、みんな。だから、なんかさ、頼まれてもパッと出てこなくて時間終わっちゃいそうになるときとか結構あるのよ。ごめんな……

なにかお仕事でいいことがあったらしく、三脚も持ってきていないのに急遽事務所ではじめてくれたインスタライブ。特典会についてのコメントがまさにじゅうくんって感じで、こういうところがすきだなぁと改めて思ったりした。

アイドルとファンってお互いに〈とても大切な他人〉だから、どれだけ熱心に応援しているつもりでもアイドルが見せてくれているのはその一面にすぎないし、逆にアイドルはたとえファンを認知していたとしてもひとりひとりのすべてを完全に知り得ることはできないわけで。なにがすきでなにがきらいか、なにが相手にいやな思いをさせてしまうのか真剣に考えれば考えるほど言葉選びっていうのはむずかしくなるし、それで反射的に言葉を返せず、会話のリズムが崩れたり、うまく話せなかったりするのは当たり前のことなんだよね。そんな当たり前のことに気づかされた、ハッとさせられる配信だった。

これ以降、特典会でうまく話せなくてもうじうじ引きずることなく「じゅうくんと話せてうれしかった」というプラスの感情だけを大切にできるようになって、よりたのしくハッピーにオタ活できるようになったのがうれしい。


2023年10月20日 / 『東京カレンダー』12月号

🤍僕がM!LKで生きていくことはもう確定している。どんな仕事でも、偉くなりたいとか、お金を稼ぎたいとかあると思うけど、僕らの仕事は、どれだけ多くの人を幸せにできるか。その気持ちが年々高まってモチベーションになっています。特に最近はライブに来てくれる人を幸せにして帰したいって気持ちが原動力ですね。

みるくのいまと未来を語った3080インタビュー。あまり断定的な言い回しはしないじゅうくんがみるくを「人生」と言い切り「僕がM!LKで生きていくことはもう確定している」とまで言い切ってくれたこと、活動をがんばるモチベーションや原動力が「来てくれる人を幸せにして帰したいって気持ち」とこたえてくれたことがうれしくて、何度も何度も話題に出してしまう。だいすきな記事。なんとなくこの辺り(夏の終わり辺り)からいまのきもちやファンへの想いを語ってくれることが増えたような気がする。


2023年10月22日 / HAPPY!HAPPY!HAPPY!

🤍世の中、いやなこともさ、かなしいこともあるけどさ、俺らがついてるから!一緒にしあわせになろうぜ!いつもありがとう!みるきーずだいすきだよ!

みるく初のアリーナ単独ライブ《HAPPY!HAPPY!HAPPY!》アンコール『ジブンエール』曲中コメント。8月のインスタライブで「俺"がんばれ!"しかレパートリーないのよ。まじでがんばれ!まじでがんばれ!って思うけどさ、伝わってるかな?」「俺いろいろ考えすぎちゃうんだよね。だから、パッと言葉が出てこないんだよ。ごめんな、みんな」と話していたじゅうくんが『ジブンエール』という特別な曲の最中に最大級のエールを送ってくれたことがうれしくてほんまに泣きそう(©佐野雄大)だった。炎ってほんとうは白い部分がいちばん熱いんだよね。照れ隠しのような「ジブンエールでした!」含め、胸がギュッとするだいすきな挨拶。


2023年11月17日 / PREMIUM BLOG

みるくでの話し合いで感じたことを綴ってくれたブログ。わたしたちがアイドルの大変さをほんとうの意味では理解できないようにじゅうくんもわたしたちの苦労を知ることはできないけど「たぶん10倍くらい」とやさしい想像をしてくれたり、堅苦しくないように冗談をまじえながら語りかけるようなやわらかな口調で「がんばってるよね」と寄り添ってくれるところがじゅうくんらしいなぁと思う。じゅうくんがいまみるくを〈人生〉だと思っていることやファンをしあわせにしたいと思うきもちが伝わってきて、じわじわ心があたたかくなる。


2023年11月24日 / PREMIUM BLOG

結成日のブログ。いつしか〈新メンバー〉と呼ばれなくなったこと、加入してからの年数がみるくの活動年数の半分をこえたことを喜びつつ、活動していくなかで悔しかった出来事などにも触れ、最後には改めてファンへの想いや決意を語ってくれていたのがうれしかった。じゅうくんは「今日この日を忘れないようにここにこの歌残すよ」*3という詞の通り、特別な日はいつもじぶんの本心を隠すことなく、ストレートに書き残してくれるのが素敵だな、と思う。


2023年12月8日 / PREMIUM BLOG

衣装とファッションについて語った、所謂"脳直"ブログ。更新日だから書いているだけで暇なわけではないだろうけど、読んでいると「つれづれなるままに、日暮らし硯に向かひて心にうつりゆく由なしごとを、そこはかとなく書き付くれば、あやしうこそもの狂ほしけれ」という有名な一節が浮かんでくる。じぶんのなかでこたえがでていたり、でていなかったりすることにぐるぐると考えを巡らせ、思いつくままに書かれているのがおもしろいし、意味は理解できずとも頭の中をそのまま見せてくれている感じが心を開かれているようでうれしくなる。


2023年12月29日 / PREMIUM BLOG

トーク会の感想と年末のご挨拶ブログ。誕生日なんてふつうは働きたくないはずだし、トーク会なんて何時間も立ちっぱなしのまま10秒ごとに入れかわるおたくの相手をし続ける過酷な仕事なのに「(誕生日が)みんなと会う日でよかった」と言ってくれるじゅうくんがすきだ。どれだけ相手のことを考えても本心なんてわかりようがないし、人間関係─特に推しとオタクの関係においては、結局、実際どう思っているかよりも伝えてくれる言葉がすべてだと思うから、たとえそれがほんとうじゃなくてもそう言ってくれる心がうれしいな、と思う。


2024年1月5日 / PREMIUM BLOG

震災後(石川ファンミーティング延期決定後)初のブログ更新。1月4日に公式からSNS更新再開のお知らせは出たものの更新しなければ今週は全員ブログおやすみということにもできたのに先陣を切ってファンミ延期の報告といまの思いを伝えてくれるじゅうくんはほんとにかっこいいひとだと思う。こういった情勢の中で言葉を発信するのはとても勇気のいることで、言葉選びもむずかしいなか、それでも更新することを選んでくれたきもちがうれしいし、短く簡潔だけど、わたしたちを元気づけようとしてくれているのが伝わる力強くやさしい文章に感動した。


2024年2月6日 / 『Kiss Plan』Dance Practice

タイトル曲では初のセクシーなダンスナンバー。いろんなインタビューで「日プ女子を見ていたのでYUMEKIさんの振付で踊れるのがうれしい」「デモを聴いたときからレコーディングがたのしみだった」と語ってはいたけど、どれくらいの温度感での発言かわからなかったので、表情やダンス、醸し出す雰囲気から想像以上に本気だということが伝わり、特に印象に残っているダンスプラクティス。こればかりみてる。本人的にもこれがいちばんうまくいったらしい。じゅうくんの気合いの入りようをみているとセクシー系のコンセプト(けぇぽ寄りのパフォーマンス)の方が得意というか、じぶんの魅力が活かせるっていう自覚があるのかな?なんて思ったり。


2024年2月11日、2月18日 / 仮面ライダーガッチャード出演

仮面ライダー出演。ウルトラマンとニチアサで育ち、初恋はマジレンジャーの小津魁くん。学生時代は仮面ライダーWにお小遣いを注ぎ込み、その後ジュウオウキュウレンエグゼイドルパパトにハマっていた生粋の(?)特撮オタクだったので「推しが仮面ライダー出演」という夢を叶えてくれてうれしかった。

役柄も「みんなをしあわせにしたい」という純粋な願いを持ったちょっぴりキザなケミーで王子様のような言い回しや所作が馴染んでいるじゅうくんにぴったりだったし、ストーリーもズキュンパイアとユアちゃんの関係を単純な推しとオタクの共依存関係でまとめず、依存体質の女の子が彼氏から推しへと依存先をかえながら、推しとの関わり合いの中でほんとうにお互いを想い合っていれば近くにいなくても心は側にいる(=心の支えになりえる)と学び、自立への道を進む結末で、不健全な推し活を褒めそやすものではなかったのがよかった。記憶を消されてしまってもほんとうに大切な思い出は心のどこかに残り続け、ユアちゃんの心を支え続けていると察せられる演出も素敵だったし、少し落ち込みながらも「僕は僕の道を探すよ」と前向きでいようとするズキュンパイア様も素敵で総じていいお話だった。

ズキュンパイア様もキッチンいちのせ連合の仲間になったからいくらでも出番増やせそうだし、最近なんだか"メンバーとは会えていない" "夜遅くまで撮影" "遠くで撮影"している気配があるからもしかして準レギュラー化…?なんて都合のいい想像をしている。

あと、よく「個人での活動もみるくでの活動に繋げられたら」と語っていたけど、言葉の通り放送後すぐにストーリーで春ツアーの抽選販売へ誘導したり、口だけじゃないところもすき。


2024年2月19日 / キャラソン(初ソロ曲)配信

メインキャストよりも先にキャラソンを与えられるズキュンパイア様。そして、じゅうくん初ソロ曲。Queen&Elizabethの『Love♡Wars』やポッピーピポパポの『PEOPLE GAME』とかもそうだけど、仮面ライダーの劇中歌っていい曲多いよね。アイドルのソロ曲としてもふつうに良曲なので是非聴いてみてください(宣伝)


自宅のネット回線入替え工事が終わるまでの1ヶ月間ほぼ毎日のように配信してくれてたこととか、他にもいろいろあるけど、パッと思い出せるのはこんなところかな。こうやって書いてみるとやっぱりじゅうくんがファンに対してオープンマインドになったのはここ半年な気がする。

気だるそうにみえて誰よりもまじめで一生懸命で、クールそうにみえて誰よりもよく笑う。多分、想像以上にだいちゃんがだいすき。じゃんけんをするときはいつも一発目にチョキを出し、そのあとは大抵パーの繰り返し。歌っている最中にじぶんで右側のイヤモニをよく外す。ポッケには目薬とリップ、お腹にはスマホ。意外と感情が顔に出やすくて、多分、隠しごとが苦手なじゅうくんがわたしはきょうもだいすきです!

今年も一年たくさんたのしい思い出つくろうね。

きょうのじゅうくんももちろん「100点ーーー!」だよ!


 * * *


おまけ

せっかくなので(?)当時のレシピを再現してみた。

◎材料

・たこ焼き粉
・たまご 1個
・水 250ml
・牛乳 50ml
・キャベツ
・たこ
・ホタテ
・ウィンナー
・明太子
・チーズ
・たこ焼きソース
・マヨネーズ

◎作り方

①たこ焼き粉*4とたまご1個、水250ml、牛乳*550mlをボウルに入れ、よくかき混ぜる
②千切りキャベツ*6を入れる
③熱したたこ焼き器に油をひいて生地を流し込む
④たこ、ホタテ、ウィンナー、明太子を入れる

⑤全体にチーズをかける
⑥まわりがかたまってきたら竹串であふれている生地を集めながら返し、回転させながら丸くする
⑦たこ焼きソースとマヨネーズをかけて完成

(2周年なので22歳のにゃんにゃんじゅうくんを添えて完成)

*1:詳細は『いまさら佐野勇斗くんに落ちた話』

*2:LANDOERより

*3:『夢路』

*4:ピンクの袋だったのでおそらく画像のもの

*5:おそらくおいしい牛乳

*6:おそらくキュピーのサラダクラブ