Dear J

愛を伝えたいだとか

向かう方角はいつでも"君"/M!LK 1st ARENA "HAPPY! HAPPY! HAPPY!"(2023.10.22)


結成9年目にして初のM!LKアリーナ公演。
M!LK 1st ARENA "HAPPY! HAPPY! HAPPY!"

世界でいちばんしあわせだったよーー!

待たせたな、横浜アリーナ!声足りねぇんじゃねぇの?アリーナ!まだまだこれからだけど、盛り上がる準備できてるの?できてるの?たのしむ準備できてんの?俺らに愛される覚悟できてんの?おーけー!世界でいちばんしあわせにしてやるからどうぞよろしく!

─フレ!フレ!オレ!曲中挨拶より

世界一しあわせになれた?ありがと!また帰ってきます!

─本編終了挨拶より

ライブの感想からは少しずれるかもしれないけど『東京カレンダー』2023年12月号のインタビューで「僕がM!LKで生きていくことはもう確定している。どんな仕事でも、偉くなりたいとか、お金を稼ぎたいとかあると思うけど、僕らの仕事は、どれだけ多くの人を幸せにできるか。その気持ちが年々高まってモチベーションになっています。特に最近はライブに来てくれる人を幸せにして帰したいって気持ちが原動力です」と語っていたようにここ最近のじゅうくんってほんとにすごくて。毎日なにかしらのSNSは必ず更新してくれるし、3日と開けずに配信もして、約1年前からはじまったTikTokの毎日更新もいまだに継続してくれている。ライブ中も会場にいるファンを誰ひとり置いていかないように全方位に配慮した立ち振る舞いで、じゅうくんがここ最近のライブで必ず口にする「世界でいちばんしあわせにしてやる」という言葉がお世辞でもなんでもなく本気なんだって思えたのがすごいうれしかったし、改めてだいすきだなぁって強く思った一日でした。

時が経っても決して忘れないようにこの瞳でスクリーンショットしたいし、瞬間冷凍したい*1けど、にんげんはどうしたって忘れてしまう生き物だから、せめてあの特別で大切な一日を少しでも多く覚えていられるようにここに書き残しておこうと思います。


◎セットリスト

M1. topaz
M2. Brave Saga
M3. フレ!フレ!オレ!(2023)
M4. Special Thanx
M5. My Treasure

〈VCR〉

M6. Break it down
M7. 行けたら行くよ
M8. ジャングリズム
M9. テレパシー
M10. 恋がはじまる

M11. Dance Break
M12. MAGIC CARPET
M13. labyrinth
M14. last moment
M15. 愛と合図

〈MC〉

M16. イチニノサン
M17. 夜明け
M18. Milestone

〈VCR〉

M19. コーヒーが飲めません
M20. テルネロファイター
M21. シアワシェイク
M22. かすかに、君だった。
M23. SAY YEAH

〈MC〉

M24. コトノハ
M25. Aiシャンデリア

▼ENCORE
M26. ジブンエール
M27. DEAR LIFE
M28. Ribbon

▼W ENCORE
M29. めちゃモル(障害物競走)


にこちゃんマークがかわいらしいOP映像後、ステージ上に置かれた大きなプレゼントBOXから登場するみるく。

この記念すべき公演がじゅうくん(+さの)の「この手でかざしてキミに星屑 topaz かがやく 月日を ひと粒ずつ つないで」からはじまったのがやまなか推しとしてはかなりグッときてしまって、初っ端から泣くところだった。耐えたけど。

衣装もtopazの雰囲気に合わせた王子様っぽいジャケットにじゅうくんが最近すきなスカートっぽい要素を合わせたデザインで、カラーとシルエットを揃えて統一感を出しながら装飾やスカートのデザインはメンバーごとにかえていたのが、一国の王子たちというより違う国、違う御伽話の王子様が集まっているみたいでよかった。みるくって感じで。わたしは特にじゅうくんが着ていたアシンメトリーなデザインのジャケットがすきでした。かわいい。

あと、このブロックはみんながわちゃわちゃしているときでも一生懸命「雑音!おちゃらけ!クールな!天然!きらめけ!きらめけ!きらめけ!みんなでみるく!」とコールしたり、花道を歩きながらでもお手振りに夢中になりすぎずにしっかり「フレ!フレ!オレ!」と踊っているじゅうくんがみられたのもよかったな。根がまじめというか律儀というか。やるべきことはちゃんとやる姿勢がすき。


マイトレが終わるとスクリーンに〈hayato's show!〉の文字が映し出され、お困りのみるくを魔法使い(?)のさのさんがお助けするVCRと衣装チェンジを挟んでBreak it down

エンジン音が聞こえてまさかとは思ったけど、ほんとにステージ上に車で登場すると思っていなかったからびっくりした。

狭いライブハウスにセットを置いてじぶんたちで動かしていたみるくが一年半後には満員の横浜アリーナに車で登場して特効ブチ上げちゃうんだもんね。すごいなぁ。はじめて行ったライブも、いちばん通ったのも横浜アリーナだから、そこにじゅうくんが立っていると思うと何回だって感動しちゃう。

衣装がわたしのだいすきなツイードだったのもうれしかった。定期的に《energy》の恋がはじまると《BEST L!VE》のかす君を見返すくらいツイードを着たじゅうくんがすきで、いつかまた着てほしいなぁなんて思ってたから夢が叶ってほんとにはははっぴー!

インナーが首元まで隠れるレースのシャツにボウタイなのもじぶんの魅せ方わかっててすごい。ほんとにじゅうくんってしゅうくん*2*3みたい。

あと、Bidはサビの後半(Open up your style〜dreamer)と音ハメがきもちいいソロパートのダンスと「チカラに変えて」の"えて"のちょっとハスキーな歌声がすき。じんとくんが「縛られた世界から Escape」と歌っているうしろでだいちゃんとアイコンタクトしてにこにこしてるのもかわいかった。CDTVライブでもやってたから多分ここはふたりのなかでお決まりのアイコンタクトポイントなんだね。


そして、バクステに移動して次に歌うのはじゅうくんの表情豊かな「また通知」がかわいい行けたら行くよと喉を潰したジャングリズム

外周をまわり、センステに移動してからほんとに意味不明なタイミングで「ヴォイ!」って叫んでて笑っちゃうけど、慣れない煽りなんてしちゃうくらいたのしかったのだと思うとうれしいし、特になにもかわったことはしていないのにだいちゃんの「ワッキャ!キャッキャキャ!」で大爆笑してたのもかわいかった。じゅうくんがたのしそうでなにより。

続くテレパシーはしゅんたフューチャーステージということで「前髪ちょっぴり切ったよね」「今期最大ハイライト」で肩を組んだり、いつものしおたろうくっつきポイント(「好きが隠せてないから」)でしゅんたを挟んでふたりで隠してみたり、「好きすぎて なんにも 言えなかった tiny days」でしゅんたのほっぺにキスしたりして、ずっといたずらっぽく笑ってたのがかわいかった。いつもちゅーされるのは恥ずかしそうなのにするのは平気なんだね(?)

真っ赤に染まる会場を駆け抜けるしゅんたを見つめる四人の表情がやさしくて、しあわせってこういうことかも?なんて思ってしまうくらいあたたかい空間だった。マンネが愛されているのをみるとこっちまでうれしくなるね。


そして、このブロックラストはライブ定番の恋がはじまる

喉が不調だと知らなければ気づかない(ひともいるであろう)レベルではあるけど「色とりどりに煌めく世界」の「世界」辺りから声が出しにくそうで落ちサビソロが少し涙目でハスキーな「輝いていた」だったのが、しあわせだけどなぜだかちょっと切なくて胸がギュッとするような歌詞の世界観にあっていてすごいよかった。じゅうくんの少し潤んだ瞳に客席のペンライトが反射して輝いていたのもきれいだった。

ウィンクがいつものパチッて音がしそうなキラキラアイドル全開のウィンクじゃなくて、自然に流れるようなウィンクだったのもドキッとしたし、やっぱりライブっておなじ曲でも毎回違うからたのしいね。あと、恋がはじまるはサビを全員で歌っているはずなのにひとりのにんげんが歌っているみたいにすごくきれいに自然に全員の歌声が混ざり合ってるのがすごい。


恋はじが終わると一度全員捌け、だいちゃんのダンスブレイクと衣装チェンジを挟んでMAGIC CARPETlabyrinth

衣装チェンジと言ってもさっきのジャケットを脱いだだけだけど、"純潔" "無垢"をあらわす真っ白いレースの首元まで隠れるシャツをボウタイでしめ、少女のように可憐で修道女のように禁欲的なのにダンスと表情管理はずっと煽情的でそのチグハグさにクラクラしちゃう。

特にlabyrinthはふつうの照明の下だとレース越しにチラチラ素肌がみえて、逆光になると逆に男性らしさを感じさせる広い肩と少年らしさの残る細い腰、じゅうくんの薄い身体のシルエットだけが鮮明にみえるのがなんていうかセクシーコンセプトに対する衣装と演出の理解度が高くてすごかった……。じゅうくんが"透け感"にこだわったって言ってたのはこういうことなのかな?

「何故僕じゃだめなの」でさのに迫られるじゅうくんが抱き寄せられた瞬間に目を伏せながら少し口を開いて顎を上げるの意識的だとしたらじぶんの魅せ方とファンに求められているものへの理解度が高くてすごいし、無意識だとしたらそれはそれですごい。オムファタルというよりファムファタルだ……。


labyrinthが終わると次はじゅうくんフューチャーステージlast moment。だいちゃんがじゅうくんがいちばん輝くのは"歌"だと思ってくれた事実がうれしい。

本人は「ラストモーメント終わってたよね?」「リハーサルの方がうまくできた」って悔しそうだったけど、苦しそうに絞り出すように歌っていたのが寧ろ曲の世界観にあっていたし、はじめての横アリ、じぶんのメインステージを台無しにしてしまわないように心で歌っていたのがすごく伝わってきて、ほんとに胸がギュッとした。あんなに感情がこめられたラストモーメントが終わってたなんてこと絶対にない。

わたしにとっては、卒業コンサートの途中で足が攣ってしまった道重さゆみちゃんが痛みと悔しさに顔を引き攣らせ、半分泣き崩れながら、それでも捌けることなく歌いきった『Give me 愛』やBerryz工房ラストコンサートで菅谷梨沙子ちゃんが喉の不調を押しながら歌いきった『Love together!』くらい記憶に残る伝説のステージだった。


そして、このブロック最後は愛と合図

この曲はほんとに人生のどん底にいた2020年の夏にいちばん聴いていた曲だからあの夏の苦しさと生で聴けたうれしさが同時に襲ってきてよくわかんないまま号泣してた……。まさか3年後、横アリのこんなキラキラしたステージでみられるなんて思わなかったなぁ。みんなすごいいい笑顔で「おかえり待ってだいてぃーん」「頭撫でてよじんちゃん」ってじゃれてて、みてるこっちがはははっぴーだった。じゅうくんのちょっと怒ったような「悲しむより先に思い出して」もかわいかったなぁ。


曲が終わるとさ行とYJのMCを挟んで3度目の衣装チェンジ。よしださん弾き語りのイチニノサンから夜明けMilestone

センステに立つみるくを囲むように青白い照明と客席のペンラが輝いているのが夜明けの空とネオン看板みたいで、ほんとうに夜明け前の色だった。衣装がじゅうくん色の薄いメンバーの好みを尊重したカジュアルなアウターだったのも眠れない夜にアウターだけ羽織って外の空気を吸いにきた感じがあってよかったな。曲の世界観にあってる。

横アリという記念すべき公演でみるくにとって特別な意味がありすぎるERAと夢路を温存し、みるくとしての決意表明に夜明けとMilestoneを選ぶワークスさん*4シンプルにセンスがよすぎるし、2曲ともグループの顔であるさのを中心に終わるのがアニメのEDみたいでよかった。


Milestoneが終わるといよいよライブも終盤戦ということで、VCRと衣装チェンジを挟み、ライブ定番曲メドレー。

この赤衣装がめっっっちゃかわいい!

真っ赤な衣装を身に纏ったじぶんたちにリボンをかけ贈るっていう発想がまずかわいいし、デザインもほんとにかわいい。特に羽根みたいなだいちゃんの背中のリボンとじゅうくんの袖の段フリル×リボンと襟(しゅんたのジャケットとおなじ生地かな?)がすき。あと、やっぱりじゅうくん腰が細いからタックインしてるとスタイルの良さが際立ってかっこよかった。

初披露のアルバム曲や横アリでやるに相応しい曲*5、はははっぴーというテーマに似合う曲*6を優先しつつ、会場が盛り上がるみんなが聴きたいライブ定番曲もメドレーという形でぎゅぎゅっと詰め込んでやってくれる信頼と実績のワークスさん。ありがたい。

おかげで普段横顔しかみられないテルネロのしおたろうアイコンタクトポイント(「苦いこともあるよ、でもね」辺り)でだいちゃんに微笑みかけるじゅうくんの顔が正面からみえた!

回し蹴りのあと顔を顰めて「来いよ!」って感じの表情管理と仕草で煽ってるのもだいすきだし、連結中いつも真ん中でひとりぼっちになりがちなじゅうくんのおしりをだいちゃんがぽんぽん触ってくれてうれしそうに頭とおしりをふりふりしていたのも、最後の「ぷぅぅぅう」もちょうかわいかったです。


メドレーで盛り上がったあとはMCを挟み、コトノハ

この曲はいちばん近くでずっとみるくをみてきた同期のしめじが作詞しただけあって、みるくがみるくになる前からいまにいたるまでのすべてが歌に込められているから泣き虫さのその兄弟だけでなく5人全員が感極まっていて、円をつくり、お互いの顔をみて大泣きしながら笑顔で歌うみるくをみながらわたしもちょっぴり泣いた。

あのときみた光景の美しさや感動を語るにはどんな言葉も足りないような気がしてうまく言葉にできないけど、賛否両論ありながらも「横浜アリーナ」「ドームツアー」「フォロワーXX万人」と常に大きな夢を言葉にしてきたみるくに「言霊って信じてる?ありえない話かも だけどさ なぜかいつも口にしてるよ 運命って信じてる?ありえない話かも だけど なぜか僕らだけは胸張って言えるから」という歌詞を送るさくらしめじも、横浜アリーナという大きな夢をひとつ叶えたみるくもほんとうにすごいし、ひとつの夢が叶う瞬間に立ち会えたことをとても光栄に思います。


そして、この流れでしんみり終わると思いきやここでまさかのAiシャンデリア

コトノハで大泣きしていたさのがアイシャンがかかった瞬間、笑顔で客席を煽りはじめ、泣かずに耐えきった塩レモンがキラキラの笑顔でメンバーやファンとアイコンタクトしていたのがなんかいちばん"アイドル"というかみるくの美学を感じてグッときたかも。絶対にしんみりしたままでは終わらない、ファンをたのしませて帰してあげようという強い意思。

そんなヒョンたちをみてメソメソしていたじゅうくんが笑顔になっていくのもかわいいし、一度泣きやんだしゅんたが終わりが近づくのを感じてソロパートでまた泣いちゃうのもマンネらしくてかわいい。

あと、なんか振付がかわいかった!おもちゃの兵隊さんたちの行進って感じで。じゅうくんだけ肩よりも高く腕を振ってるのも「いつでも "君"」で腕をウェーブさせるように向かう方角を指差しているのもスキップするように跳び跳ねながら歩いているのもご機嫌なプリンセスでかわいかった。

そして、歌詞の通り、とにかく最後までたのしくかわいく歌い踊ったみるくが「I love your story そう思い合える想い 消えない限り 物語は続くんだ」で眠りにつき、はははっぴーという公演(=しあわせな夢)をまるごと東京ドームのオープニングにしてしまったのがすごい。


アンコールは横アリ下見動画の約束通り、スタンドにトロッコ登場。

じゅうくんがデザインしたアトリエ山中Tとじゅうくんがリメイクしたジーンズを履き、後ろの方の座席の近くまで出向いてじぶんたちでつくったジブンエールを歌うみるく。

「《がんばれる一言ください》これよく言ってくださる方多いんだけど、俺"がんばれ"しかレパートリーないのよ。まじで"がんばれ!"って思ってるけど伝わってるかな?」「"俺もがんばるからがんばろ!"って言うときもあるよ。でも、お前ががんばるかはどうでもよくて。わたしを応援してほしいし……みたいになる可能性もあるじゃん」「俺いろいろ考え過ぎちゃうんだよね。だから、パッと言葉が出てこないんだよ。ごめんね」なんて言ってたじゅうくんがファンのために考えて考えて届けてくれた「世の中いやなこともさ、かなしいこともあるけどさ、俺らがついてるから!一緒にしあわせになろうぜ!いつもありがとう!みるきーずだいすきだよ!」という最大級のエールがうれしくて、ほんとうにこの言葉がお守りになってる。

そのあともダブルアンコールで出てきたと思ったら障害物競走(罰ゲーム:顔面ゴムパッチン)やるだけやって「みんなありがと!ばいばい!荷物持って!はやく!捌けるぞ!捌けるぞ!ばいばい!」「ほんとに終わりです」でほんとに終わったり、どんなときでも〈たのしい〉〈おもしろい〉〈ハッピー〉を届けて笑顔にしてくれるドタバタでメチャクチャなみるくがだいすきだなって思いました。

今月から始動するらしい《BIG LOVEプロジェクト》も次のツアーもたのしみにしてます!お疲れ様でした!

*1:押忍!こぶし魂 - こぶしファクトリー

*2:斎宮

*3:二次元の推し

*4:だいちゃん

*5:夜明けやMilestoneなど

*6:ジャングリズムやマジカなど